アグー豚の通販人気ランキング
「アグー豚 通販」で検索すると、アグー豚ってたくさん種類ありませんか?
その理由や選び方について記事にしました。
絶滅危惧種だったアグー豚
アグー豚は、600年ほど前に当時の琉球に中国からやってきたと言われています。それから、琉球王朝が何か特別な時のみ食されたとされており、非常に貴重でした。
ですが、我々の豚さんのイメージは、子沢山、どこにでもいそう、タフそう、短い頻度で出産 ではないでしょうか?
実はアグー豚は真逆で、少子化、沖縄北部中心、病気に弱い、体格も小さいなど、生物としてはかなり脆弱なのです。そのため、第二次世界大戦の米軍沖縄上陸などの影響もあって、戦後は絶滅したと思われました。
ところが一部の農家さんが、保持してくれており今に至りますが、なんと約30頭しかいなかったそうです。
便宜的にこのアグー豚を、この記事の中では在来種アグー豚と呼びます。
産業化には向かないアグー豚
このように少子化、病気に弱い、体格も小さい(出来高が低い)などから産業化に難しく生産農家さんは食べていけません。
そこで、西洋豚を掛け合わせて、出来たのが今のアグー豚です。
つまり、皆さんが食べれるアグー豚は、西洋豚とアグー豚の交配種です。
とはいっても、例として、お父さん豚=アグー豚、お母さん豚=西洋種という具合に、常にアグー豚のDNAは引き継いでいます。
アグー豚とあぐー豚の違い
1.登録商標の違い
「あぐー豚」とひらがなタイプは、JA沖縄により商標登録されておりJA沖縄から認定を受けて出されたアグー豚。一方、「アグー豚」は農家さんが独自で出荷している豚さんで、アグー種(DNA鑑定あり)であれば誰でも利用できます。
便宜的に、「JAあぐー豚」と「農家さんアグー豚」と分けて呼びます。
2.品質の違い
JAあぐー豚は、JA沖縄が品質規定を決めています。詳しい内容はWeb公開されていませんが、食べていただいてもわかる通り美味しい品質を保っています。
農家さんアグー豚は、JAあぐー豚の品質規格とは別の規格などで農家さん独自に展開したものになります。各農家さんオリジナルブランドを作りJAあぐー豚よりも良いものもたくさんあります。
おすすめランキング
ここでは農家さんアグー豚、つまりオリジナルブランドをご紹介します。
こちらでは、食べてみた経験などの独断と偏見でオススメランキングです。
1位パイとん(オススメ!)
味の特徴
ほのかに甘みがあり臭みが一切ない。食べすぎるほどの美味しさです。
生産の特徴
生産地は東村。東村は、名産パインと世界遺産のお水が出ることで有名。その名産パインを独自飼料化し、また世界遺産のお水にEM菌水を混ぜて、豚さんに与えてます。ストレスフリーな環境で飼育。価格、味などバランス的に一番オススメです。
通販サイト
https://okinawahokut.official.ec/
生産者
沖縄北斗
2位シマクルー
味の特徴臭みがない。とても美味しい。純血種に近いとこんな感じなんだーという感じです。一度は食べていただきたい。
生産の特徴
純血種アグーにかなり近いアグー豚。そのため数も少なく値段も高め。ストレスフリーや飼料へこだわり。アグー村という観光ショップも運営している
公式サイト
https://shimakuru.jp/products/
生産者
我那覇畜産
3位金アグー
味の特徴
アクが出来にくい。臭みがない。美味しい。
生産の特徴
オリジナル菌体発酵飼料を開発、利用している
生産者
合同会社キンアグー
4位美ら島あぐー
味の特徴
臭みがない。風味が良い。美味しい。
生産の特徴
天然ハーブ(オレガノ)抽出物を添加した飼料を与えており、ストレスフリーな環境で飼育
公式サイト
http://www.nahameat.com/index.html
生産者
那覇ミート
※基本的にはどのアグー豚も絶品です!
高額な理由
そもそも個体数少ない点があります。県内でも600頭前後しかおらず、全国の割合でいくと約0.007%と超激希少です。
頭数を安易に増やさないのは、ストレスフリーが関係します。頭数を増やすことで生産量も供給量も増やすことはできますが、1頭1頭への管理の目が行き届かなくなり、最終的に豚さんの健康やストレスが見落とされることになります。
そのため、県内のどのアグー豚農家さんも管理力を超えた頭数を抱えません。
飼料に対しても各農家さんがオリジナルの工夫をし、単に穀物を与えるだけではなく、パインやハーブなど良いものを与えています。
つまり、数よりも質で勝負しているのが沖縄のアグー豚なのです。
JAあぐー豚のひどいいきさつ
この手の話は知っている人はよくご存じなほど横行している話です。
もともと在来種アグー豚は、前述のとおり生産性に乏しく、産業化は難しい品種です。ですが、熱意ある農家さんたちが、沖縄の特産品にと試行錯誤の上、今のアグー豚、農家さんアグー豚が出来上がりました。
当然、人気になり売れ始めます。
そこで、最初は農家さんからの支援要請なども断っていたJAが、「あぐー豚」を商標登録し、農家さんが「あぐー豚」というブランド名を使えないようにしました。
もちろん、「品質担保のため」とかいろいろな言い訳がありますが、やっている事はまさに横取りです。