久米島の車海老、だから美味しいその理由
目次
・世界的に海老好きな日本人・天然と養殖の違い
・活き海老、真空〆の違い(通販では2つ買える)
・沖縄での生産、特徴(すべては久米島)
・美味しい食べ方
・一度は体験したい活き海老
世界的に海老好きな日本人
簡単に食歴をご紹介します。
なんと日本人は縄文時代から食してきたという説が有力だそうです。室町時代に伊勢海老を食べてた記録があるそうです。
世界的には中国で4000年前から食してきたようです。長江付近でとのことですから、当時は河海老だったのでしょう。
縄文時代は13000年前~2000年前と幅が広いので、厳密には言えませんが、文明が発達している当時の中国でも4000年前からという事考えても、日本人は世界的にも類を見ない海老好きと言えそうですね。
天然海老と養殖海老の違い
なんと1998年まで世界一位の海老消費国日本。それ以降はアメリカが消費量No1なのですが、もしかしたら、映画フォレストガンプ(1994年公開)と関係するのでしょうか?
1960年代に日本が車エビの養殖に成功し、それ以降東南アジアに養殖してもらっている日本。
さて、天然車海老と養殖車海老の違いは?
「そりゃ、天然の方が美味しいに決まってるでしょ?」と思いますよね。
確かに天然車海老の方が、身に締りがありますが天然は品質にムラが出ます。美味しいのもいればそうでないのもあります。
値段ももちろん高いのですが、なぜ高いのかご存じですか?
・漁獲高が安定しない、つまり漁師さんとしては高く売らないと割に合わない
・貴重だから
・収穫時期は決まっているから
と、実は「味」よりも希少性が反映されているのです。
一方養殖は、供給安定、品質安定があるので、天然車海老よりかは安価に供給ができます。
一見「養殖」と言うと、味は微妙では?とありそうですが、養殖ゆえに技術向上が望めます。実際、技術向上により養殖の車海老でも食べていただくとわかりますが、甘さや身の締り等、申し分ないのです。
活き海老、真空〆の違い
そんな、養殖車海老ですが当然ながらネット通販で販売、購入が盛んです。
各産地でそれぞれ、主に2種類あります。
活き車海老
そのまま生きてる車海老です。
おがくずに入ってて、中を開けるとひそひそ動いてます。
ちなみに、活き車海老ですら養殖にもかかわらず、販売時期が決まっており、そこから考えると天然車海老はなかなか貴重ですよね。
真空〆車海老
こちらは生きていた車海老、軽く気絶させてを液体窒素や液体アルコールなどで瞬間冷凍したものです。
ポイントは軽く気絶です。
冷や水につけると彼らは冷たすぎて気絶するのです。そうしたところで、真空袋に入れて瞬間冷凍。
味は違うの?
両方とも生食が出来ますのと、実際に食べ比べしましたがあまり変わらない気がします。
処理する点で言えば、真空〆車海老の方が簡単です。
活き車海老は、元気な子は動き回るのでしめるのが少々てこずる場合も。
車海老養殖No1は沖縄
車海老自体がそもそも亜熱帯地域の生き物ですので、必然的に沖縄県が生産の拠点になります。
その生産量、養殖場の数においても沖縄がNo1です。
味は?というと、人によるかもですが、個人的には久米島の車海老がオススメ。
沖縄県内でも久米島産が有名で尚且つ生産量も多い理由の1つが、なんと、県内の車海老の稚魚は全て久米島産なのです。
稚魚など関係あるの?と思われるかもですが、実は車海老の養殖において重要なのは、病気です。ウィルス性の病気などもあるので、そのあたりの衛生管理が徹底されています。どこの海老の骨ともわからない稚魚を入れることは絶対しないのです。
そんなことをして、養殖場内に病気が発生した場合、殺菌処理や海水や砂の入替で数年は営業できなくなります。
なぜ久米島の車海老が他と違うのか?
はっきり言ってチートレベルです。
久米島では海洋深層水がくみ上げることができるのです。
この海洋深層水を使って稚魚を孵化させて育てているので、他の地域よりも甘みが増すようです。
さらに海洋深層水は、水深612メートルから汲み上げられているのですが、無菌なのです!
無菌状態の綺麗な海水で孵化した久米島の車海老。一度は食べてみたいと思いませんか?
美味しい食べ方
蒸すだけ、ゆでるだけ、お刺身、いろいろあり、好みも分かれる所。
ですがやはり、お刺身は1度は食べたいですよね。
お刺身なら塩のみ
オススメしたいのが、塩のみ。といっても、普通の塩ではなく出来れば高級塩。
せっかくなので、塩セットを掲載します。→ 久米島産 車海老とお塩のセット
蒸すだけ
海老マニアの間ではこれが最高と言われています。
頭を唐揚げ、素揚げ
久米島の車海老を頭部分だけを素揚げで食べたのですが、超高級かっぱえびせん。甘くて美味しい。口の中が少々痛くなりますが1度オススメ。
アヒージョにしてもよいかも。
一度は体験したい活き車海老
最後に、ぜひ一度は体験していただきたいのは活き車海老です。
特にお子さんがいらっしゃる家庭にはぜひ。
さっきまで生きていたものたちを食べる・・・・
生き物をいただく感・・・なんだか神妙な気持ちにもなりつつ、食への大切さも感じられる瞬間です。